協会の概要
平素より長久手市国際交流協会の活動に深いご理解とご支援をいただき、誠にありがとうございます。
長久手市国際交流協会が設立30周年を迎えたことは、市民、関係者の皆様のこれまでの熱意とご尽力のおかげであり、まず深い敬意と謝意を表したいと思います。
長久手市は、2005年に「愛・地球博」を開催した、全国でも数少ない「万博開催都市」の一つです。そうした自覚のもとに長久手市国際交流協会は、これまでワーテルロー市との姉妹都市間交流、留学生へのホームステイ提供、さまざまな外国人(児童と成人)への日本語教室・支援活動、外国人のための防災活動、多彩な文化交流活動など、充実した活動を継続してきました。2020年からのCOVID-19感染拡大の状況下では、インターネットを活用した文化交流活動にも力を注ぎました。2022年ウクライナでの戦争勃発後は避難民への支援も実施しました。また従来から続けてきた国際交流フェスタを「みんなのEXPO」として再編するなど、進化を続けてきました。
全国的な国際化の流れとともに、長久手市にも多くの外国からの方々が居住されるようになりました。幸いにも長久手市は「住みやすい都市」として全国でも上位にランキングされていますが、多様な文化的背景をもつ市民・在住者が相互に理解し共感しあうことで、より心豊かに生きられる社会になることと思います。
グローバルな視点から見れば、地球環境の劣化と激甚化する災害、社会的経済的分断と残虐な戦争が起こり、無力感を感じることも少なくありません。そうした現状のなかで、地域で多文化理解・多文化共生を地道に推進してゆくことの意義はますます増大しています。
長久手市国際交流協会は、「国際交流」から「多文化共生」へとコンセプトを更新しつつあります。これは、「国際交流」だけに限定されない、多文化、世代、ジェンダー、多様な社会的立場、環境など、より幅広い関係性での共感・共生のための実践を含意しています。そうしたコンセプトの実現に向け、この30周年を契機に、長久手市国際交流協会の活動が、より多くの市民の間でより豊かに実践されていくことを祈念してやみません。
2024年3月
長久手市国際交流協会 会長 稲村哲也
1991年(平成3年)3月、長久手町町制20周年を機に、国際交流に係わる協会組織の設立が検討されました。しかし、まず、先行していたホームステイ事業の補助の確立から着手し、時期を見計らって検討することになりました。
1992年(平成4年)10月8日、長久手町がベルギー王国ワーテルロー市と姉妹都市提携を結び、その交流事業をはじめ、各種国際事業ならびに国際交流事業の拡充が望まれるようになりました。町民の皆様においてもその関心は高く、町民レベルでの交流の広がりを強く望む声も強まってきました。この気運を好機に、1991年(平成3年)に策定された「第3次長久手町総合計画」に位置付けられた国際交流協会設立を実現すべく、1994年(平成6年)2月18日設立準備会発起人会が発足され着々と準備が進められました。
そして、1994年(平成6年)6月30日、姉妹都市をはじめ世界の国々とと交流の和を拡げることによって、国際親善と世界の平和に寄与することをめざし、広く町民の皆様と行政が一体となった長久手町国際交流協会が設立されました。
2012年(平成24年)、市制施行に伴い長久手市国際交流協会に名称変更。
2024年(令和6年)、協会設立30周年を迎えました。
日本人と外国人がともに理解しあい、地域の一員として活躍するまちの実現を目指すことを目的としています。
- 国際交流及び多文化共生の促進
- 地域日本語教育の体制づくりと内容の充実
- 外国人市民への日常生活サポート
- 協会の広報及び他団体との連絡調整
- その他協会の目的を達成するために必要な事業